【足立区】コーキングとシーリングの違い
家の隙間を塞ぐためにペースト状のものを使用してその隙間を埋めることをシーリングやコーキングと言います。
よく左官屋さんなどがその言葉を使用するのを聞いたことがある人も多いでしょう。
多くの職人さんは同じような意味でシーリング、コーキングという言葉を使用していることが多いのですが、厳密には異なるものです。
本来の意味としては、シーリングは密封するという意味で、コーキングは穴を防ぐという意味です。
シーリングは建築の世界以外でも良く使用される言葉で、水道工事などでつなぎ目に専用のテープを貼って防水することもシーリングと言いますし、その他の場面でも密封する事や防水を行うことをシーリングということが有ります。
さらにシーリングに使用する材料もコーキング剤と同じようなペースト状のもののほか、水道工事に使用するテープ状のもの、ひも状のものなど様々な材料が有るため、用途や状況に応じて使い分けられるものとなっています。
一方、コーキングとは穴を防ぐとか詰め物をするという意味を持っており、主に建築の現場で使用される言葉として使われることが多い物です。
建築の世界では穴を防ぐ、若しくは詰め物をする目的が密封するといったニュアンスに近いことから、シーリングをコーキングと同義語で使うことも多くなっています。
そのため、使用する材料もシーリング剤とコーキング剤は似たような性質を持っており、シーリング剤をコーキングの目的に使用する事も少なくありません。
しかし厳密にはコーキングは建築の世界では目地を充填する目的で行われ、シーリングは隙間を密封するといった目的で行われるものです。
その為、シーリング剤は密閉性が高く、コーキング剤は密閉性が低い場合が有るので用途によっては注意が必要です。
特に防水性が必要な場合には確認して選ぶことが必要です。
実際の現場ではシーリングはコーキングと同義語で使うことも多い物ですが、厳密には異なるものであることを憶えておくと便利です。