【足立区】漆喰塗装の注意点
漆喰は、昔から民家や蔵の壁に使用されてきたり、屋根瓦の接着剤として使われてきた、なじみ深い塗り壁材です。
漆喰は日本の伝統的な素材なのですが、最近では様々なメリットが注目され、見直されています。
まずは、ホルムアルデヒドなどの化学物質や二酸化炭素を吸着するという点です。
さらには、防カビ効果がある点も注目点です。
また、耐久性・耐火性がある点もメリットと言えます。
その耐久性ですが、100年以上とも言われています。
ですが、何もせずに100年以上持つわけではありません。
定期的なメンテナンスにより長持ちするのです。
一般的に、10年に一度ほどメンテナンスすることが望ましいとされています。
前述では、漆喰のメリットについて記載しましたが、やはりデメリットもあります。
たとえば、漆喰は乾燥するのに時間がかかるため、それに伴って工期が長くなり、費用もかさむ傾向にあること、防水性が低いこと、傷がつきやすいことなどがあります。
ですので、メンテナンスは、それらの点を考慮しながら行う必要があります。
メンテナンスの際ですが、漆喰の上に塗装をする場合には、特に注意が必要です。
メンテナンスの際に漆喰の上から塗料をかぶせて塗ると1~2年のうちに剥がれ落ちてしまう危険性があるからです。
そのため漆喰の種類を把握して上から被せる塗料を選ぶ必要性があります。
種類について少し触れますと、漆喰には、大きく分けると、和漆喰と西洋漆喰の二種類があります。
さらに、和漆喰は、細かく分けて、本漆喰、土佐漆喰、既調合漆喰、琉球漆喰、漆喰関連製品の、五種類あります。
これらに使われている内容物、成分はそれぞれ異なりますから、上から塗装を施す場合には漆喰に適した塗料選びが重要となってくるのです。
漆喰ですが、最近は、施工できる左官屋さんが少なくなってしまいました。
これはとても残念なことです。
利点の多い漆喰ですから、定期的なメンテナンスにより、長く楽しみたいものです。