« 一番リーズナブルな塗料って?| 外壁塗料ってどのくらい長持ちするの? »
ラジカル制御塗料といっても、まだあまり広くは知られていませんから、聞いたことがない人も多いでしょう。
これは、塗装の劣化の原因となるラジカル分子の発生を抑制する塗料です。
といっても、これでは何かよさげな気はするけれども、実のところ何のことかさっぱり分からないという人がほとんどでしょう。
ラジカルというのは、反応性の高い分子、というくらいの意味です。
普通の塗料ではこのラジカルが塗装劣化の原因となるわけですが、そもそもなぜラジカルが発生するのかというと、日光に含まれる紫外線が原因です。
紫外線は日焼けを起こすことからも想像できるように、高いエネルギーを持っています。
この高いエネルギーが当たることが原因となって、塗料中の分子が反応し、ラジカルができてしまうのです。
このラジカルはいわば紫外線のエネルギーを取り込んだ形となっているために反応性が高いのですが、それにより、今度は塗料の樹脂分子や色素分子と反応し、樹脂を劣化させたり、色素を分解したりしてしまいます。
ラジカル制御塗料は、特殊な技術により、紫外線が当たってもそもそもラジカルができないようにしたものです。
このような特徴をもつラジカル制御塗料ですが、どこに使うべきかと言うと、当然ながら紫外線にさらされる箇所の外壁に使うことがよいわけです。
実際のところ、一般的な外壁であればほぼどんな建材に対してでも使用することができます。
このような性能を持つラジカル制御塗料ですので、気になるのはコストの面でしょう。
かなり高いのではないかと思われるかもしれませんが、そんなことはありません。
従来型の塗料とコスト的にはほとんど変わらないと言ってよいでしょう。
そうではあっても、初期費用はともかく、維持費用はどうかというのも気になるところかもしれません。
ラジカル制御塗料はこの点でも優れています。
というのも、耐性年数が15年〜20年と比較的長いことが大きなポイントになっているからです。
塗装の塗り直しのサイクルを長くすることができますので、その分、メンテナンスコストを軽減することにつながります。
その他、冒頭にも書きましたが、最近になって開発された新しい塗料ですので、まだ一般的ではありません。
そのために塗装業者であっても知らない業者はまだまだ多いと思われますし、たとえ知っていたところで取り扱いがないという場合もあります。
さらには、メーカー側でも、他の塗料と比べるとラインナップが限定されています。
つまり、自分の使いたい塗料が販売されていないということもあります。
最新記事一覧
2021年2月25日
2021年2月24日
2021年2月22日
2021年2月19日
2021年2月18日
人気記事一覧
関連記事一覧
2016年7月15日
カテゴリ一覧
このブログを検索する
千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、台東区、墨田区、江東区、品川区、目黒区、大田区、世田谷区、渋谷区、中野区、杉並区、豊島区、北区、荒川区、板橋区、練馬区、足立区、葛飾区、江戸川区